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垂水市新城にある宮ノ前遺跡と、隣接する重田遺跡は、農道整備事業にともない平成11年度から平成12年度にかけて発掘調査が行われました。
柊原貝塚と道路を挟んで隣接する遺跡で、旧国鉄大隅線鉄道跡地内に位置します。
宮ノ前遺跡からは、縄文時代後期(約4,000~3,000年前)から近世(約200年前)にかけてのいろいろなものが発見されました。
例えば、縄文時代後期の指宿式土器や市来式土器、縄文時代晩期(約3,000~2,300年前)の入佐式土器や黒川式土器、弥生時代中期(約2,000年前)の入来Ⅱ式土器、古墳時代(約1,700年~約1、300年前)の成川式土器、中世(約750年前)の青磁、近世の陶磁器といったものが発見されています。
宮ノ前遺跡遠景
宮ノ前遺跡出土の成川式土器
宮ノ前遺跡で発見された土坑
(地面に掘り込まれた穴。用途不明。)
重田遺跡からは縄文時代前期後半(約5,500年前)から縄文時代中期初頭(約5,000年前)にかけてのいろいろなものが発見されています。
例えば、縄文時代前期後半の曽畑式土器や縄文時代中期初頭の深浦式系土器などが発見されています。
この深浦式系土器は、大隅半島ではこれまで重田遺跡のように大量に発見された例はなく、とても貴重な資料です。重田遺跡は、今のところ(平成22年4月現在)垂水市で発掘された最古の遺跡です。
重田遺跡遠景
作業風景(重田遺跡)
重田遺跡出土の深浦式系土器
重田遺跡の深浦式系土器
磨石・石皿・石斧のセットで発見
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更新日:2023年7月12日