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後ヶ迫A遺跡は、農免農道整備事業に伴い平成8年度に発掘調査された遺跡で、柊原小学校の裏地の、旧国鉄大隅線鉄道跡地内に位置します。
遺跡からは、古墳時代(約1,500年前)の土器溜り(一定の範囲から集中して土器が出土する場所。一般に土器の廃棄場と考えられる)が4基出土しました。
出土遺物の大半はこの土器溜りから出土したものです。
古墳時代の土器(他に類例を見ないものなど貴重なものも含まれます)や12世紀ごろのやきもの(青磁碗・白磁皿)などが出土しています。
土器溜り
土器溜りの表面
ブロック状に検出した土器掘り
土師器片や須恵器片の他に、12世紀頃のものと考えられる青磁碗(龍泉窯系のもので、表面に鎬連弁文(しのぎれんべんもん)が施文されています。)が1点と、やはり12世紀頃のものと考えられる白磁皿(口剥(くちはけ)のものです。)が3点出土しました。
青磁碗
白磁皿1
白磁皿2
白磁皿3
通常の成川式土器の器種に見られる甕形土器・壷形土器・鉢形土器・高坏形土器・坩形土器・ミニチュア土器等の他に、突帯を有する高坏・黒塗りの高坏等貴重なものが出土しています。
坩形土器
土器集合写真
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更新日:2023年8月4日