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更新日:2022年4月27日
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このページでは、令和3年度施政方針についてご紹介しております。
施政方針の概要版は、広報たるみず4月号でご紹介しております。
まず、国の動きをお話しさせていただきますと、経済社会活動が正常化に向かう中で、各種政策の効果や海外経済の改善もあって、景気が持ち直していくことが期待されておりますが、供給面での制約や原材料価格の動向による下振れリスクに十分注意する必要があり、また、変異株等の感染症による内外経済への影響や金融資本市場の変動等の影響を注視する必要があるとしております。令和3年11月19日に閣議決定されました「コロナ克服・新時代開拓のための経済対策」において、直面する危機を乗り越え、「成長と分配の好循環」を実現するため、「新しい資本主義」を起動し、「成長も、分配も」実現し、経済を自立的な成長軌道に乗せることで、経済対策の温かい風を、全国津々浦々まで行き渡らせていくとされているところでございます。
そのような中、昨年12月に示された令和4年度の地方財政対策では、社会保障関係費の増加が見込まれる中、行政サービスを安定的な提供、地域社会のデジタル化公共施設の脱炭素化の取組等の推進、消防・防災力の一層の強化などの重要課題に取り組めるよう、地方交付税総額については、令和3年度を上回る18.1兆円(前年比+0.6兆円)が確保される見通しでございます。
以上のような国の予算の状況やSDGs(エスディージーズ)を踏まえ、各事業の成果に重点をおいて、予算の質を高めることで、財政運営の健全化を図りつつ、子育て支援や高齢者対策、市民の安心安全に係るインフラ整備、アフターコロナに関連する事業費を優先して予算編成いたしました。
その結果、総予算規模は、一般会計と特別会計等を合わせ合計で、182億640万円7千円で、会計別に申し上げますと、一般会計は、前年比5.7パーセント増の115億2200万円で財政調整基金を取り崩すことなく編成できたほか、普通建設費等の投資的経費は、地域の声を反映し、25.6パーセントの増額となりました。
続きまして、令和4年度の主要施策について、私の「3つの公約」並びに、第5次垂水市総合計画に沿って、新たな事業を中心に紹介させていただきます。
1つ目、「元気な垂水づくり!未来への挑戦」では、54の主要事業がございます。
まず、子育て支援関連事業でございます。
子育て支援につきましては、「仕事と子育ての両立」と「子育て世代の経済的な負担軽減とサービスの充実」を重点施策とし、『妊娠期から子育て期まで切れ目のない支援』の実現に向けて取り組んでまいります。令和4年度は、新たに、3歳児の視力検査をこれまで以上に精度を上げるため、屈折検査を実施するほか、多胎児(たたいじ)妊娠の妊婦健康診査費用の一部助成や不育症検査費用の助成、産後の母子に対する心身ケアを行うデイケア型事業などを創設しました。
また、これまで継続して実施しております特別対策保育事業や子育て支援センター運営事業の充実、さらに、保育料の負担軽減にも積極的に取り組んでまいります。保育士等処遇改善については、新型コロナウイルス感染症への対応等が続く教育・保育の最前線で従事されている、幼稚園・保育所・認定こども園及び放課後児童クラブに勤務する職員の方々の処遇改善のため、2つの処遇改善臨時特例事業を創設いたしました。職員の皆様の処遇改善に必要な費用の一部を補助いたします。
次に、ギガスクール関連では、全国の小・中学校において、令和3年度からGIGAスクール構想が本格的に実施しされております。本市では、新しいことを創造し、課題解決しながら地域や世界に貢献できる人材の育成を目指し、更なる充実した教育環境の整備、将来を担う児童生徒に求められる資質・能力を育成できる教育活動の工夫・改善に取り組んでまいります。令和4年度は、「持ち帰り前提」で整備した一人一台端末を利活用しての学習の更なる充実を実現するため、貸し出し用のモバイルWi-Fiルータを増台し、コロナ禍のオンライン学習授業と家庭学習とを連動させた活用を更に進めてまいります。
また、各学校での研究授業等での指導助言者などの役割を担っていただく、垂水市GIGAスクールアドバイザーを招へいし、ICT機器を効果的に活用し、質の高い授業を展開するなど、「垂水らしいGIGAスクール」を、更に前に進めてまいります。
次に、「デジタル技術を活用した行政サービスの利便性向上」では、令和3年度から、市税等の納付をコンビニエンスストア、スマートフォンアプリ等を利用したキャッシュレス決済ができるよう支払い環境を整備してまいりましたが、令和4年度は、更なる利便性の向上を図るため、住民票発行手数料や、各種使用料についてもスマートフォンアプリでのキャッシュレス決済を可能にし、さらに、全国のコンビニエンスストアで、住民票の写しや印鑑証明等の取得が可能となるよう環境整備を行います。
次に、全日本フェンシング選手権大会開催事業では、令和5年に開催される特別国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」に向けて、令和4年度は、全日本フェンシング選手権大会を開催し、団体戦をはじめ、さまざまな大会の開催やイベント等を通じて、国民体育大会に向けて、更なる機運の醸成に取り組みます。
2つ目の、「元気な垂水づくり!安心への挑戦」では、63の主要事業がございます。
まず、たるみず元気プロジェクトでは、全国でも先行して少子高齢社会を迎えている本市では、全国平均に比べて社会保障費を支える世代と支えられる世代の人数に不均衡が生じているため、鹿児島大学心臓血管・高血圧内科学の大石充教授を垂水市スーパーバイザーに迎え、平成29年度から取り組んでいる事業でございます。令和3年度は、感染対策をしっかりと行った上で、市文化会館や市民館を会場として健康チェックを9回、566名の市民が参加されました。参加された方のうち、手術を要する疾患が発見されるなど、早期発見・早期治療の機会も提供することができております。令和4年度においても、引き続き、感染対策を行いながら、時間の効率化などの運用面の改善を図り、多くの皆様に参加しやすい環境を整えてまいります。
続きまして、柊原団地建替事業では、昭和35年度に建築された柊原団地は、老朽化が進み、台風による雨漏りや飛散といった安全面での不安が生じてまいりました。令和4年度は、垂水市公営住宅等長寿命化計画に基づき、建て替えのための基本設計に着手いたします。
農道等整備事業については、これまで、地域や農家の方々による奉仕作業で行われてきた農道や水路の維持管理が、農業従事者の減少や高齢化により、十分に管理が行き届かなくなり、また、農道等の路面補修や用排水路等の補修・除草・堆積土砂除去等、維持管理作業が増加していることから、新たに直営での環境整備班を創設し、多くの要望に対し、迅速に対応できるよう体制を強化いたします。
続きまして、市役所庁舎耐震化事業では、外部検討委員会のご意見、市議会のご要望を踏まえ、現庁舎と消防庁舎の耐震補強計画の策定、実施設計業務に関する予算を計上させていただいております。
3つ目、「元気な垂水づくり!経済への挑戦」では、32の主要事業がございます。
まず、商工業活性化に向けた取組では、商工業振興におきましては、地元商店街の活性化としまして商工会と連携を図り、コロナ禍の影響で落ち込んでいる商店街の活性化に向けたプレミアム付商品券事業や、落ち込んだ宿泊観光業の活性化を図るための「垂水おもてなしキャンペーン事業」等への支援強化に努めてまいります。
次に、水産業経営安定化に向けた取組では、水産業販路拡大支援事業につきましては、販路拡大につなげるイベント等の出店費用等の一部を補助し、販路開拓を支援するものでございます。また、人口種苗購入助成事業は、ブリ・カンパチの安定的な供給及び持続可能な養殖業を維持するため、人口種苗の購入に係る経費の一部を補助するものでございます。国内外のマーケットニーズを的確に捉えた安全安心な養殖業の確立に向けたブリ・カンパチにおける人工種苗の導入と技術向上に向けた支援を行ってまいります。
続きまして、森林環境譲与税事業では、森林は、土砂災害防止や温暖化防止等さまざまな機能を有しており、それらの機能を発揮させるためには、適切に森林整備を行う必要があります。本市におきましては、森林環境譲与税を活用し、森林整備の推進、鹿児島県産木材利用の推進、林業の担い手確保・育成、松林保全対策等に取り組んでまいります。
続きまして、新規就農者支援では、令和4年度も新規就農者の経営不安定な就農初期段階への生活給付金・施設・機械導入補助金や就農前研修制度などにより、新規就農者の確保と六次産業化に係る設備等導入補助などソフト・ハード両面から営農定着を引き続き支援してまいります。続きまして畜産業支援では、本市の畜産業は、農産物生産額において、約86パーセントを占める、本市の基幹産業です。肉用牛経営者にとって、生産技術を競う5年に一度の全国和牛能力共進会が令和4年度に鹿児島県で開催される予定です。この全国和牛共進会の開催に対し、費用の一部を支援するほか、本市の畜産業を持続・発展することを目的として、新たに肉用牛経営に参入する新規就農者に対し、生産基盤である牛舎建築費の支援を拡充しております。
以上が、令和4年度の主要施策となります。
令和4年度も、できる限りの感染防止対策を講じながら、できるだけ多くの事業・イベントを実施できるようしっかりと取り組んでまいります。
令和4年2月17日
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